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墓じまいの費用はいくら?手順と相場を公的データで整理【2026年版】

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墓じまいの費用はいくら?手順と相場を公的データで整理【2026年版】
この記事のポイント
  • 墓じまいの総費用は50〜300万円。内訳は閉眼供養(3〜10万円)・墓石撤去(20〜100万円)・改葬先費用の3つ
  • 2023年度の改葬件数は16万6,886件で過去最多。10年前と比べて約2倍に増加
  • 離檀料の最多は10〜50万円。100万円超の請求は相場から外れており、第三者への相談が有効
  • 手順は6ステップ:家族相談→改葬先決定→石材店見積もり→寺院相談→行政申請→撤去・納骨
  • 石材店は地域・業者ごとに見積もりが大きくばらつく。墓石ナビなら全国の優良石材店から無料で一括見積もりが取れる

「墓じまいっていくらかかるんだろう」

親を見送ったあとに、自分も同じ疑問にぶつかりました。

結論から言うと、墓じまいの総費用は50万〜300万円のレンジです。内訳は、閉眼供養のお布施・墓石の撤去費・改葬先の費用という3つに分かれます。

厚生労働省の最新統計によれば、2023年度の改葬件数は16万6,886件と過去最多を更新しました。10年前と比べると、決断した人はおよそ2倍に増えています。

この記事では、2026年時点の公的データと民間調査をもとに、費用の内訳と実際の手順を時系列で整理しました。これから墓じまいを考えている方の、最初の判断材料になれば嬉しいです。

墓じまいの件数は過去最高、16万6千件に

厚生労働省「令和5年度衛生行政報告例」によると、2023年度の改葬件数は16万6,886件。前年度の15.1万件をさらに上回り、統計開始以来の最多を更新しました。

年度改葬件数
2012年度約8.8万件
2018年度約11.6万件
2022年度約15.1万件
2023年度約16万6千件(過去最多)

出典:厚生労働省「衛生行政報告例」各年度

10年前と比べると、墓じまいを決断した人は約2倍。自分の周りでも、2〜3年前から「親が元気なうちに考えておきたい」という話をよく聞くようになりました。データで見ると、その体感は全国的な流れとして裏付けられています。

墓じまいの総費用はいくら?3つの内訳

費用は大きく3つに分解できます。ここを押さえておくと、後で見積もりを見たときに「何に払っているのか」がわかります。

1. 閉眼供養のお布施(3〜10万円)

閉眼供養(へいがんくよう)は、お墓から魂を抜く宗教儀礼です。住職にお墓の前で読経してもらいます。

相場は3〜10万円。付き合いの深さや地域性で幅が出ます。お車代・御膳料を別に包むケースもあり、合計で5〜15万円と見ておくと落ち着きます。

2. 墓石撤去・処分費(20〜100万円)

3つの内訳のなかで、もっとも幅が広いのがここです。墓石の大きさ・立地・運搬距離・処分方法で費用が変わります。

お墓の規模撤去費用の目安
小さめ(1㎡未満)20〜40万円
標準的(1〜2㎡)40〜80万円
大型・傾斜地や階段あり80〜150万円

石材店によって見積もりが2倍近く変わることもあります。後で詳しく書きますが、ここは複数社から見積もりを取るのが最大の節約ポイントです。

3. 改葬先の費用(遺骨の移し先)

撤去したお墓から取り出した遺骨を、どこに納めるか。現実的な選択肢は4つです。

改葬先費用の目安
永代供養墓10〜50万円
樹木葬20〜80万円
納骨堂30〜100万円
海洋散骨5〜30万円

「お墓の形を残したいか」「家族が会いに行ける場所か」で選ぶ方向が変わります。自分は親の供養を考えたときに、交通アクセスを無視して決めると後悔するなと感じました。

総費用のレンジ

3つを合計すると、総費用はおおむね50〜300万円の幅に収まります。振れ幅が大きいのは撤去費と改葬先なので、ここをどう決めるかで総額が決まります。

離檀料の相場は「10〜50万円」が最多

費用の話でもうひとつ外せないのが、離檀料(りだんりょう)です。

離檀料とは、檀家をやめるときに寺院へ納めるお金のこと。株式会社フーフー「わたしたちの墓じまい」が2026年4月に公表した実態調査(墓じまい経験者100人対象)によると、離檀料として支払った金額で最も多かったのは10〜50万円の層でした。

注意したいのは、SNSやニュースで繰り返し話題になる100万円超の請求は、相場から大きく外れた金額だということです。根拠の説明なく高額を提示された場合は、その場で決めず第三者に相談する判断が要ります。

離檀料トラブルの具体的な回避手順は、墓じまいの「離檀料」トラブルが急増|10〜100万円を請求された人の話と、揉めずに済ませる手順にまとめました。

墓じまいの手順(時系列6ステップ)

実務としては、次の順番で進めるのが現実的です。

ステップ1:家族・親族で話し合う

最初にやることは、お金の話でも寺院の話でもありません。兄弟姉妹、伯父伯母、本家筋——意見が分かれそうな人に、早めに声をかけておきます。

あとから「聞いてない」が揉めごとの火種になります。「まだ決めていないけれど、選択肢として考えている」くらいのトーンで早めに共有するのが無難です。

ステップ2:新しい改葬先を決める

改葬先が決まっていないと、撤去の話が進みません。永代供養墓・樹木葬・納骨堂・散骨のなかから候補を2〜3つに絞り、費用と「会いに行けるか」で比較していきます。

ステップ3:石材店から複数見積もりを取る

撤去費用は石材店によって大きく違います。1社だけだと相場がわかりません。最低でも3社からの一括見積もりを取って比較するのが定石です。

ステップ4:寺院に相談する

改葬先と費用の見通しが立った段階で、寺院に話を持っていきます。いきなり「離檀したいのですが」と切り出すより、「遠方で墓参りが難しくなってきた」「次の世代に負担をかけたくない」と事情の共有から入るほうが、建設的な話になりやすいです。

ステップ5:行政に改葬許可を申請する

墓じまいには、現在のお墓がある自治体から発行される改葬許可証が必要です。申請には、寺院から「埋蔵証明書」、改葬先から「受入証明書」を取り寄せてから窓口に出します。

書類が揃えば即日発行してくれる自治体が多いですが、郵送対応のみの自治体もあります。早めに電話で確認しておくと、当日バタバタしません。

ステップ6:閉眼供養 → 撤去 → 新しい場所へ納骨

書類が揃ったら、閉眼供養を済ませ、石材店が墓石を撤去し、取り出した遺骨を改葬先に納めます。1日で完結する場合もあれば、遠方の改葬先だと数日に分かれることもあります。

費用を抑える2つの工夫

1. 石材店は複数社から見積もり

繰り返しになりますが、撤去費は振れ幅が最も大きい項目です。1社だけの見積もりで決めると、相場の1.5〜2倍を払ってしまうケースも珍しくありません。

全国の優良石材店から一括見積もりが取れる墓石ナビを使うと、複数社の見積もりを同じ条件で比較できます。離檀料は寺院との交渉に委ねる部分が大きいですが、撤去費は競争原理で下げられるのが墓じまいの節約の要です。

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2. 改葬先は「会いに行ける場所」も含めて検討

費用の安さだけで改葬先を決めると、あとから家族が会いに行けずに後悔することがあります。交通の便・家族の年齢・将来の引越し可能性まで含めて、予算とのバランスで決めるのが現実的です。

自分の場合は、親の供養を考えたときに「毎年手を合わせに行けるか」で選択肢を絞りました。金額だけを基準にすると、気持ちの落ち着き先が決まらないと感じたからです。

「親族と揉めない」ための準備

墓じまいのトラブルは、ほとんどが時間の余裕のなさから生まれます。急いで決めようとすると、親族への説明が足りなくなり、寺院との話し合いも急かされます。

親が元気なうちに話す

墓じまいは重い話題です。だからこそ、親が元気なうちに「将来の選択肢として」切り出しておくのがいちばん楽です。いざというときにゼロから決めるのは、精神的にも時間的にも難しすぎます。

一人で決めない

兄弟姉妹・配偶者・子どもと、最低でも2〜3人で方向性を共有しておくこと。全員の同意が取れなくても、「誰にも話していない状態で進める」よりは揉めません。

次世代の負担を視点に入れる

墓じまいは、今を生きる世代だけの問題ではありません。子どもや孫が管理を続けられるか、という視点で話すと、親族の中でも合意が取りやすくなります。

まとめ

  • 墓じまいの件数は2023年度で16万6,886件、10年で約2倍(厚労省)
  • 総費用は50〜300万円のレンジ、内訳は閉眼供養・墓石撤去・改葬先の3つ
  • 離檀料の実態は10〜50万円が最多(フーフー「わたしたちの墓じまい」調査)
  • 手順は6ステップ:家族相談 → 改葬先決定 → 石材店見積もり → 寺院相談 → 行政申請 → 撤去・納骨
  • 費用を抑える鍵は石材店の複数見積もり
  • 揉めないための鍵は時間の余裕

数字を見て「うちだけじゃない」と感じる方は多いと思います。実際、墓じまいは今や毎年16万件超の家庭が向き合っている選択です。

焦らず、親族と話し、複数社から見積もりを取って、自分の家に合った形を選んでいけば、大きなトラブルは避けられます。この記事が最初の一歩の参考になれば嬉しいです。

ソラ

ソラ

数年前に親を家族葬で見送りました。葬儀・お墓・終活について、経験者の目線でわかりやすく情報を届けています。

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