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初盆(新盆)とは?時期・準備・お金の目安をやさしく解説

葬儀後の手続き |
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この記事のポイント
  • 初盆(新盆)は四十九日後に初めて迎えるお盆で、通常より丁寧に供養する習わし。時期は地域によって7月か8月
  • 準備は白提灯・精霊棚の設置と、棚経(僧侶の読経)の手配が中心。棚経のお布施は3,000〜10,000円が目安
  • 家族だけで静かに過ごす小規模な初盆でも問題ない。規模は家族の事情に合わせて柔軟に決めてよい

四十九日が終わると、次に意識しておきたいのが「初盆(はつぼん)」です。

自分も親を亡くした翌年、「今年が初盆になるんだな」と気づいたとき、何をすればいいのか、どれくらい費用がかかるのかがよくわかりませんでした。通常のお盆とどう違うのか、親戚を呼ぶべきなのかどうかも。

この記事では、初盆とは何か、いつ行うか、準備することとお金の目安を整理しています。


初盆(新盆)とは?

初盆(はつぼん)とは、故人が亡くなってから四十九日を経過した後、初めて迎えるお盆のことです。「新盆(にいぼん/しんぼん)」とも呼ばれます。

仏教では、故人の魂は四十九日を経て成仏し、初盆で初めて自宅に戻ってくると考えられています。そのため、通常のお盆より丁寧に供養するのが習わしです。


初盆の時期はいつ?

お盆の時期は地域によって異なります。

地域お盆の時期
東京・横浜など7月13日〜16日(新盆)
全国の多くの地域8月13日〜16日(旧盆)

初盆は、この期間中に初めて迎えるものです。

四十九日がお盆に間に合わない場合は?

例えば7月に亡くなった場合、四十九日が8月のお盆に間に合わないケースがあります。その場合は、翌年のお盆が初盆になります。


初盆の準備

1. 精霊棚(盆棚)の設置

初盆では、精霊棚(盆棚)を設けます。故人の位牌や写真、お供えを置くための台です。

一般的な飾り付け:

  • 位牌・遺影
  • 白提灯(初盆は白が基本)
  • お供え物(果物・菓子・精進料理)

通常のお盆では色付きの提灯ですが、初盆は白提灯が作法とされています。

2. 寺院への連絡(棚経の手配)

菩提寺がある場合、「棚経(たなぎょう)」という読経に来てもらいます。僧侶が自宅を訪問して供養するものです。お盆前に寺院へ連絡して日程を調整します。

近年は棚経を行わない家庭も増えています。

3. 親族への案内

初盆は、故人と親しかった親族・知人を招くことが多いです。どの規模で行うかは家族で相談して決めましょう。小規模(家族のみ)で行っても問題ありません。


お金の目安

お布施(棚経の場合)

棚経のお布施は3,000円〜10,000円程度が目安です。地域や寺院によって異なります。わからない場合は直接寺院に確認しましょう。

提灯・飾り物

白提灯は1,000円〜5,000円程度。精霊棚セットも販売されており、2,000円〜10,000円程度が目安です。

参列者への御返し

初盆の法要に参列してもらった場合、御返しを用意します。いただいた金額の半額程度が目安です。お菓子・食品・日用品などが一般的です。

参列者がお供えを持参する場合の相場

関係目安
近親者(兄弟・叔父叔母等)5,000円〜10,000円
知人・友人3,000円〜5,000円

初盆が終わった後のこと

初盆で使った白提灯は、お盆が終わった後に燃やす(お焚き上げ)のが習慣です。菩提寺でお焚き上げしてもらえることが多いですが、難しい場合はゴミとして処分しても構いません。

翌年からは、通常のお盆として色付き提灯を使います。


よくある疑問

Q. 初盆は絶対に大々的にやらないといけない?

いいえ。規模は家族の事情に合わせて自由に決めて構いません。家族だけで静かに過ごすのも、十分な供養です。

Q. お盆に帰省できない場合は?

遠方にいて帰省できない場合も、自分のいる場所で位牌や遺影に手を合わせ、お供えをするだけでも気持ちは伝わります。

Q. 宗派によって違う?

はい、宗派によって作法は異なります。特に浄土真宗は「霊が戻ってくる」という概念がないため、精霊棚を設けない場合もあります。菩提寺に確認するのが確実です。


まとめ

  • 初盆は四十九日後に初めて迎えるお盆。故人が帰ってくる最初の機会とされる
  • 時期は地域によって7月または8月。四十九日が間に合わない場合は翌年が初盆
  • 白提灯・精霊棚の準備、棚経の手配が主な作業
  • 規模は家族の状況に合わせて柔軟に決めてよい

初盆は「忙しくてそれどころではない」と思っていても、気づいたらもう来てしまうものです。葬儀後の手続きが落ち着いてきたら、早めに菩提寺に連絡しておくだけで安心感が違います。


ソラ

ソラ

数年前に親を家族葬で見送りました。葬儀・お墓・終活について、経験者の目線でわかりやすく情報を届けています。

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