ソラ ソラノート 大切な存在を見送った経験者が書く、実務ガイド

喪主とは?役割・誰が務めるべきか・当日の流れをやさしく解説

葬儀 |
シェア
この記事のポイント
  • 喪主は葬儀の代表者。法的な資格要件はなく、一般的に配偶者→長子の順で、家族の話し合いで決める
  • 主な役割は「葬儀社との窓口」「参列者への対応」「喪主挨拶」の3つ。実務は葬儀社がリードしてくれる
  • 喪主挨拶は1〜2分でOK。「感謝→故人のエピソード→今後のお付き合いのお願い」の構成が基本

親が亡くなったとき、「喪主は誰がやるの?」「自分がやらなければいけないのか」と戸惑った方は少なくないと思います。

自分もそうでした。親を見送ったとき、「喪主」という言葉はなんとなく知っていましたが、具体的に何をするのか、当日どう動けばいいのかは、まったくわかっていませんでした。

この記事では、喪主とは何か、誰が務めるべきか、当日の流れを中心に整理しています。


喪主とは? — 葬儀の代表者

喪主とは、葬儀を取り仕切る代表者のことです。故人に代わって葬儀を主催し、参列者や葬儀社への対応を担います。

「施主」という言葉と混同されることがありますが、厳密には異なります。

用語意味
喪主葬儀の代表者。故人の遺族を代表する立場
施主葬儀の費用を負担する人

昔は喪主と施主が別の場合もありましたが、現代では同一人物が担うことがほとんどです。


喪主は誰が務めるべき?

法律上、喪主の資格に決まりはありません。ただし、一般的には以下の順番で考えるケースが多いです。

優先順位続柄
1位配偶者
2位長男・長女
3位次男・次女以降の子
4位故人の親・兄弟姉妹

親が亡くなった場合は、配偶者(もう一方の親)が健在であればその人が喪主になるのが一般的です。配偶者がいない場合や、高齢・体調不良の場合は子が務めます。

長男でなくても喪主はできる

「長男が喪主をやるもの」と思っている方は多いですが、それは慣習であり、決まりではありません。故人との関係が深い人、葬儀に深く関わる人が務めれば問題ありません。遠方に住んでいる長男より、近くにいる次女が担うケースも珍しくないです。

家族でよく話し合って決めるのが一番です。


喪主の主な役割

喪主がやることは大きく3つです。

1. 葬儀社との窓口になる

亡くなった直後から、葬儀社との打ち合わせが始まります。式の形式、日程、規模、費用。決めることは多いですが、葬儀社が一つひとつ丁寧に案内してくれます。

わからなくて当然ですから、遠慮なく質問してください。

2. 参列者への対応

通夜・告別式で参列者に挨拶する役割があります。一人ひとりに言葉を尽くす必要はなく、「本日はありがとうございます」という短い言葉で十分です。

3. 喪主挨拶(スピーチ)

告別式の最後に、参列者への感謝とともに故人を偲ぶ短い挨拶を行います。1〜2分が目安です。長くなくて大丈夫です。


喪主挨拶のポイント

自分が喪主を務めたとき、挨拶の言葉で最も悩みました。「うまく話せるだろうか」と不安でした。でも、実際には言葉に詰まっても、参列者は温かく見守ってくれます。

挨拶の構成(例)

1. 参列への感謝
2. 故人の人となりや印象的なエピソード(短く)
3. 生前お世話になったことへの感謝
4. 今後も変わらぬお付き合いのお願い

文例(家族葬・親の場合)

本日はお忙しい中、父の葬儀にお集まりいただきありがとうございます。父は○○歳でございました。○○(エピソード)、そのような父でした。生前の皆様のご厚情に、心より感謝申し上げます。

難しい言葉を使う必要はありません。故人への思いを素直に伝えれば十分です。


当日の流れ — 喪主は何をする?

通夜当日

時間帯やること
開式前葬儀社スタッフと最終確認。喪服に着替える
受付時間会場入口付近で参列者を出迎える
通夜の儀式最前列で参列。導師(僧侶等)の指示に従う
通夜ぶるまい参列者と話し、感謝を伝える

告別式当日

時間帯やること
開式前葬儀社スタッフと流れを確認
式中最前列で参列。焼香の順番は喪主が最初
喪主挨拶式の最後に1〜2分の挨拶
出棺参列者に頭を下げて見送る
火葬場へ火葬に立ち会い、収骨(お骨拾い)を行う

よくある疑問

Q. 喪主は喪服を準備しないといけない?

はい、喪服が基本です。急な場合は葬儀社がレンタルを手配してくれることもあります。

Q. 喪主が一人では不安な場合は?

家族で役割を分担できます。喪主が挨拶と葬儀社対応を担い、受付や連絡は別の家族が行う、といった形が一般的です。

Q. 宗教がわからない場合は?

ほとんどの場合、葬儀社が故人の宗派を確認してくれます。戒名・法名の有無、仏式かどうかわからなくても、葬儀社に正直に伝えれば大丈夫です。


まとめ

  • 喪主は葬儀の代表者。法的な決まりはなく、家族で話し合って決める
  • 一般的には配偶者→長子の順で、状況に合わせて柔軟に決めてよい
  • 役割は「葬儀社との窓口」「参列者への対応」「喪主挨拶」の3つ
  • 挨拶は短くて大丈夫。「感謝→エピソード→お願い」の流れで話す

何もわからない状態で喪主を任されたとき、「自分で全部やらないといけない」と思い込んでいました。でも実際は、葬儀社がすべてリードしてくれます。喪主は判断をする人、葬儀社は実行する人。そのくらいの気持ちで臨んで大丈夫です。


ソラ

ソラ

数年前に親を家族葬で見送りました。葬儀・お墓・終活について、経験者の目線でわかりやすく情報を届けています。

シェア

おすすめ記事

葬儀費用の平均は118.5万円|家族葬105万・一般葬161万の相場データ一覧【最新統計】

葬儀費用の全国平均は118.5万円(お布施込みで約141万円)。家族葬は105.7万円、一般葬は161.3万円。鎌倉新書・経産省の調査をもとに形態別費用・地域差・10年間の推移を一覧で整理しました。

家族葬におすすめの葬儀社は?実際に利用した自分が比較して選ぶならこの2社

家族葬に対応した葬儀社を比較。親を家族葬で見送った経験から、事前に資料請求しておくべき理由と、おすすめの2社を紹介します。

葬儀費用の相場はいくら?家族葬で親を見送った自分が伝えたいこと

葬儀費用の相場を形式別に解説。家族葬で親を見送った経験から、費用の内訳や事前に知っておきたかったことをまとめました。

葬儀社の選び方がわからなかった自分が、今なら確認する5つのこと

葬儀社の選び方を5つのポイントで解説。親を亡くした直後、比較する余裕がなかった経験から、事前に知っておきたかったことをまとめました。

親の葬儀費用200万円を銀行で下ろせない?|口座凍結中でも使える「仮払い制度」の仕組み

親の死亡で口座が凍結され葬儀費用が引き出せない事態を、2019年の民法改正で新設された預貯金の仮払い制度なら回避できます。上限150万円の計算式・手続き・事前の備えを家族葬で親を見送った自分の視点からまとめました。